高卒認定試験にチャレンジしよう!と決意はしたものの、難しいかな?合格できる?と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高卒認定試験は受験科目が多く範囲が広いため難しく思えるかもしれません。
ですが受検科目の選び方などしっかりと対策を立てれば決して合格できない試験ではありません。
今回は独学で勉強し、1度の受験で高卒認定試験に合格した長男の体験を交えながら、試験の難易度や合格点、おすすめの科目をご紹介します。
高卒認定試験にチャレンジするあなたのお役に立てれば幸いです。
目次
高卒認定試験の難易度は?
高卒認定試験の難易度はそれほど高くありません。
というのも、出題される範囲が中学~高校1年のものだからです。
中学までの内容が出来ている人なら十分に合格できる範囲です。
ただし、数学は「数Ⅰ」の範囲になるので高校1年の勉強が必要です。
高卒認定試験はマークシート方式
試験は全科目マークシート方式です。
複数の選択肢から解答を選んでマークします。
過去問で出題傾向やマークシート解答に慣れておきましょう。
高卒認定試験の合格点は?
高卒認定試験では合格点の正式な公表をしていませんが、100点満点中40点程度が合格点とされています。
高卒認定試験の合格に高得点を取る必要はありません!
「40点」と聞くと、なんとかなりそうな気がしてきませんか?
高卒認定試験は高校入試や大学入試のような、ふるいにかけて落とす試験ではありません。
様々な人が高卒認定試験に合格し、未来への可能性を広げるための試験になっているのです。
ちなみに、試験の結果は得点ではなく評点としての評価でしか知ることが出来ません。
評 点 | |
A | 80~100点 |
B | 60~79点 |
C | 合格点~59点 |
また、送付される試験結果に評価は記載されていません。
試験結果 | 送付されるもの |
全科目合格者(高卒認定試験合格者) | 合格証書 |
一部科目合格者 | 科目合格通知書 |
合格科目のない者 | 受験結果通知 |
合否の通知に評点の記載はないため、評価を知りたい場合には「合格成績証明書」や「科目合格成績証明書」の請求が必要です。
試験科目一覧(令和6年度第1回高卒認定試験から)
試験科目は令和6年度第1回高卒認定試験から新しくなります。
教 科 | 科 目 | 科目数 | 選択方法 |
国 語 | 国 語 | 1 | 必 修 |
数 学 | 数 学 | 1 | 必 修 |
外国語 | 英 語 | 1 | 必 修 |
地 理 歴 史 | 地 理 | 1 | 必 修 |
歴 史 | 1 | 必 修 | |
公 民 | 公 共 | 1 | 必 修 |
理 科 | 科学と人間生活 | 2 | 「化学と人間生活」1科目と |
令和6年度第1回試験から「世界史A・B」、「日本史A・B」は廃止され「歴史」に変わります。
令和6年度第1回試験から「地理A・B」は廃止され「地理」に変わります。
令和6年度第1回試験から「現代社会」、「倫理」、「政治・経済」は廃止され「公共」に変わります。
おすすめ科目の選び方
高卒認定試験の合格に必要な合格科目は8科目~9科目です。
受験科目は最少の8科目に抑えて勉強の負担を減らすのが得策です。
教 科 | 科 目 | 科目数 |
国 語 | 国 語 | 1 |
数 学 | 数 学 | 1 |
外国語 | 英 語 | 1 |
地 理 歴 史 | 地 理 | 1 |
歴 史 | 1 | |
公 民 | 公 共 | 1 |
理 科 | 科学と人間生活 | 1 |
「生物基礎」、「化学基礎」、「物理基礎」、「地学基礎」のうち得意科目1つ (おすすめは「生物基礎」) | 1 |
理科は「化学と人間生活」と「生物基礎」の2科目を選択
「科学と人間生活」を選択すればあとは1科目選択で済みます。
残り1科目は得意なもので良いのですが、特になければ比較的点を取りやすい「生物基礎」がおすすめです。
「化学と人間生活」
物理、化学、生物、地学の4つの分野から出題されます。
それぞれ2つの大問からなり、どちらか一方を選択します。
- 物理「光や熱の科学」大問1と大問2のいずれかを選択。
- 化学「物質の科学」大問3と大問4のいずれかを選択。
- 生物「生命の科学」大問5と大問6のいずれかを選択。
- 地学「宇宙や地球の科学」大問7と大問8のいずれかを選択。
「生物基礎」
生物は暗記科目といわれますが、資料の文章や図・絵をしっかり読み取れば解答できるものもあります。
答えがわからない場合でも、前後の文章の流れから推測し答えを導き出せるものもあるので、しっかりと問題・資料を読みましょう。
過去問を解いて覚える、資料の読み取りに慣れることで十分に合格点が取れる科目です。
高卒認定試験の時間割
時 間 | 1日目 | 2日目 | |
1 | 9:30~10:20 | 物理基礎 | 化学基礎 |
2 | 10:50~11:40 | 公 共 | 地 理 |
11:40~12:40 | 昼 食・休 憩 | ||
3 | 12:40~13:30 | 国 語 | 歴 史 |
4 | 14:00~14:50 | 英 語 | 生物基礎 |
5 | 15:20~16:10 | 数 学 | 地学基礎 |
6 | 16:40~17:30 | 科学と人間生活 |
時間割の、色の付いた部分がおすすめの8科目になっています。
2時限目からのスタートで空き時間もないので、ゆとりを持ってスムーズに受験できるのではないでしょうか。
長男もこの時間帯で受験しています。朝が苦手なので10:50スタートは助かりました。
まとめ
高卒認定試験は合格点が40点程度となっており挑戦しやすい試験です。
資料にヒントがあったり文章の流れから推測できたりと、資料や問題をしっかりと読めば得点できるものも多くあります。
高得点を取る必要はありませんので、落ち着いてしっかりと問題を読み試験に臨んでください。
合格して新しい可能性が広がることを願っています。
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