他人のくちゃくちゃさせる咀嚼音やカツカツと音を立てる筆記音に無性にイライラする、耐えられないってことありませんか?
その症状、【ミソフォニア/音嫌悪症】かもしれません。
今回は【ミソフォニア/音嫌悪症】について、ミソフォニアの傾向がある私の症状や聴覚過敏との違い、対処法等を含めながら書いていきます!
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ミソフォニア(音嫌悪症)とは?
ミソフォニアとは、他人が出す音など特定の音に耐えがたいほどの激しい怒りや嫌悪、逃避反応が生じる症状のことです。
日本ではまだ認知度が低く、診断できる医師は少ないのが現状です。
例えば私は、口が開いた咀嚼音や文字を書く音、ペンのノック音、マウスのクリック音などのくり返される音を耳にすることで症状が現れます。
先日も、外出先でミソフォニアの症状が出てしまいました。
次男・いくらと行った病院の待合スペースでのことです。
空いていたソファーに座り、本をひろげてしばらくすると……
⁉
背後から、ものすごい勢いでペンを走らせる音がしたのです。
瞬時に不快感を覚えて振り返ると、膝に乗せたボードの上で問診表に記入している方がいました。
問診表ならすぐに書き終わるはず、気にしないようにしよう。私は前を向き、本を読もうとしたのですが……
……
怒りの感情がボコボコとわいてくるのです。
感覚過敏があるいくらも気になるのではと思い、音が気にならないか、嫌ではないか聞いてみたのですが……
何の音? 気にならないよ?
ゲームで気が紛れていたとはいえ、まさかの無反応。
いくらが大丈夫ならまあいいか、と思ったのはほんの一瞬で、
もう気になって我慢できない!あっちに行こう!
私は耐えられず、いくらを連れて席を離れました。
怒りの原因となった音がなくなると、それまで感じていた強烈な嫌悪や怒りはたちまちしぼんでいきました。
後に残ったのは、後悔に似た感情です。
苛立ちを相手に気づかれたのではないか、嫌な思いをさせたのではないかと申し訳ない気持ちになりました。
私は耐えがたい怒りと嫌悪を覚え逃げ出しましたが、その方はただ問診表に記入していただけです。
ボードの上で書いていたため音が響いたこと、病院の待合スペースが静かだったことで、なおさら音が大きく聞こえたことも誘発の原因になったかもしれません。
誰にでも不快に感じる音はありますが、不快であるが「耐えられる」のではなく、「耐えられず過剰な反応が起こってしまう」のがミソフォニアです。
ミソフォニアに伴う感情はとてもネガティブです。そのため精神的に疲弊してしまうのです。
ミソフォニアの要因は?
感覚処理の問題や心理的問題(ストレス・不安)などが提唱されていますが、ミソフォニアに関する研究はまだ進行中で、要因は解明されていません。
将来的に症状の発生や悪化する要因が解明され、効果的な治療法や支援策の開発につながることが期待されます。
聴覚過敏との違いは?
聴覚過敏とミソフォニアは音に対して不快感や苦痛を伴う部分では似ていますが異なるものです。
ミソフォニアは特定の音に過剰に反応しますが、聴覚過敏は周囲の様々な音に対して過剰に反応してしまいます。
ミソフォニアと聴覚過敏は異なりますが、聴覚過敏を持つ人はその特性に伴いストレスを感じやすいため、ミソフォニアを発症する可能性があります。
ミソフォニアの治療法はある?
残念ながら治療法は確立されていません。
ストレスが関係することから、ストレスを減らすことでミソフォニアの症状が抑えられる可能性はあります。
認知行動療法も効果的なようです。
可能な状況ならば、症状を誘発する音を遮断・軽減するために音楽を聴く、イヤホンやイヤーマフ、シリコン耳栓を装着することも有効です。
わたしの場合はミソフォニアの症状を誘発する音の種類が多くはありません。
もしかしたら今自覚している以上にあるのかもしれませんが、色々な音を聞いたり、症状を誘発する音を頻繁に聞く環境にないので、日々苦しんでいるわけではありません。
家族は口を閉じて咀嚼してくれるし(口を閉じていれば気になりません)、書きなぐるようにして文字を書くこともなく、マウスクリックの連打もやめてほしいと伝えればすぐにやめてくれます。
しかし、学校や会社など変えることのできない環境で症状が誘発され、苦しんでいる方もいらっしゃるでしょう。
その場合は心療内科や精神科などで相談し、配慮を求めていくことが必要かもしれません。
困っているけれど心療内科や精神科は敷居が高いと感じている方は、オンラインカウンセリングサービスを利用するという選択肢もあります。
精神科医によるオンライン診察や診断書の発行、臨床心理士・公認心理士によるオンライン心理療法ができるようです。
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まとめ
- ミソフォニアは特定の音に対して耐えがたいほどの激しい怒りや嫌悪、逃避反応が生じる。
- 認知度が低く、診断できる医師が少ない。
- ストレスに起因することがある。
- 治療法は確立されていないが、認知行動療法に効果が期待できる。
- 適切な対処で不快音を遮断し、症状を誘発させない。
- つらい時には心療内科や精神科を受診し、周りに理解を求める。
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